一直線な人気者
不意に後ろから聞こえて来た柔らかい声。


「えっ?」


振り返ると、数段上の階段に、女の子が1人立っていた。


「お腹空いてるんでしょう?コレ食べていいよ」


女の子は、キャラメルカスタードのショートヘアーに、160あるかないか位の身長。


顔立ちが少し大人っポイので、2年生位か………?


オレの目線は女の子の顔から、その子がオレに向かって差し出している袋に移って行った。


「クッキー…?」


「今日私のクラス調理実習あったから、その時作ったの。あ、もしかして甘いの嫌い?」


「イヤ…食べれるけど……」
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