一直線な人気者
何があったんだって位嬉しそうに笑ってるオレを見て、桃妃ちゃんは母親の様な目をしていた。


「甘さは前にあげたクッキーと同じ位だよ。お腹いっぱいだったら、後で食べてもいいし」


「食べる!今食べる!マジウマそーーー♪」


はしゃぎまくるオレはダッシュで1階に戻って、フォークを2本拝借。


素早く2階に戻る途中で、多富さんと長谷水さんに声をかけられた。


「明智君、桃妃大丈夫?」


「大丈夫だよ。これから桃妃ちゃんの手作りケーキ一緒に食べるし!」


「………そういう意味の“大丈夫”じゃないんだけどなぁ………」
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