一直線な人気者
必死にモガモガと2人に助けを求めるも、結麻も真琳もポカーンと固まって私達を眺めてるだけ。


「あーー桃妃ちゃん抱きしめてると、落ち着くわーーー」


「あ…けち君!!頼むから離して!」


こうなったら自分でどうにか離れようと、明智君の胸を押した。


その時、明智君の後ろに金髪の男の子がやって来る。


金髪君は近くにいた男子に教科書を借りると、その教科書を丸めて、思いっきり明智君の頭に振り下ろした。


スパーン!と、まるでハリセンで叩いた様な鋭い音が鳴り響く。


「イッ……」


これにはさすがに、明智君も私を離した。
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