一直線な人気者
「何すんだよ朋貴!人をいきなり教科書で殴んなっ!」


私から離れた明智君に噛みつかれるけど、金髪君はこういうのに慣れてるのか、深いため息を1つ吐くだけ。


「何すんだよじゃねぇ!お前こそあり得ない行動や発言して、榊野さん困らすな!」


ビシッと明智君を注意した後、状況についていけない私の方に向き直った。


「ごめん榊野さん。いきなり隼斗が迷惑かけて……ビックリしたろ?」


「えっ、あっ、ア、アナタは……?」


「オレはB組の布施 朋貴。このバカとは小学校からの腐れ縁なんだ」


布施君は膨れっ面の明智君を指差す。
< 52 / 363 >

この作品をシェア

pagetop