一直線な人気者
アッレーー?おかしいなぁ……


ちゃんと聞こえたハズだよな?オレの真剣なるラブ告白。


「桃妃ちゃんどうしたの?具合でも悪いの?」


抱きしめたままジーーーッと目を見るが、一言も返してくれない。


名前通り桃色のホッペ……食いつきたい。


もうこうなったら本気でそうしよっか?と思った時だった。


――――ゴンッ!


朋貴に頭にゲンコツを落とされ、星がチカチカ瞬いた。


「イ…イッテェ~~~~ッ!!」


頭を両手で押さえて、思わずしゃがみ込むオレ。


オレをそうした張本人は、桃妃ちゃんに向かってガバッと頭を下げた。
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