一直線な人気者
「待てよ!まだ桃妃ちゃんにオレの事フッた理由聞いてないんだぞ!!」


「そんなの“いきなり告白されたって、今まで話した事無いのにハイそうですかと簡単に受け入れられるワケが無い。だからムリ”に決まってんだろうが」


“ねっ?”と桃妃ちゃんを振り返り、同意を求める朋貴。


数秒の沈黙の後……桃妃ちゃんはゆっくりと頷いた。


「そういう事だから………ごめんなさい明智君」


ガーン……


「D組の皆様、お騒がせしてすみませんでした。それでは失礼しまーーす」


こうしてオレ達は、自分達のクラスのB組に戻……ろうとした。
< 73 / 363 >

この作品をシェア

pagetop