一直線な人気者
机を2つくっつけ、私と真琳と一緒にお昼ご飯を食べていた結麻は、ニコニコのん気にこちらにやって来た明智君に、スッと片手を上げた。


「よっ、明智君!今日も桃妃にアタックご苦労様!!」


「こんにちは多富さん!今日は桃妃ちゃんに言い寄った男とかいなかった?」


「いませんよ。皆アナタにボッコボコにされたくありませんからねぇーー」


「ちょっと結麻!やめてよ!」


お箸を右手で握りしめ、今にも真っ二つに折れそうな程力を入れて叫ぶ。


本来なら楽しい楽しいお昼ご飯。


けれどもここ最近、私が安らげる時間はガクンと減っていた。
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