一直線な人気者
ううう…悔しいけど、やっぱり明智君の笑顔は……人を白く染める力がある。


「ありがとう桃妃ちゃん!多富さん、長谷水さん、今日もご一緒しまーす♪」


明智君が座ったのは、私の真向かい。


私はなんだか明智君の顔が見れなくて、ジッと自分のお弁当に視線を注ぎ込んでいた。


「2日前から思ってたけど、明智君のお弁当って量多いよねぇ」


「男の子って、それ位食べるものなの?」


結麻と真琳が明智君のお弁当箱の中身を見ながら言う。


私もチラッと見てみたが、確かに私達3人のお弁当と比べると、具だくさんのお弁当だった。
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