一直線な人気者
その日は確か私と結麻が教室で話してて、真琳がトイレに行ってたんだ。


で、トイレから戻って来た真琳は、廊下で明智君とすれ違った。


『――――あ、思い出した』


そう呟き、“ねぇ”と真琳を呼び止めた明智君は、“私……?”と振り返った真琳を指差し――――…


『アンタさぁ、オレの親戚だよね?名前何つったっけ?』


こう平然と言っちゃったもんだから、もちろんその後は大騒ぎ。


『長谷水さん、隼斗君と親戚って本当!?』


『明智君の小さい頃とか知ってるの!?』


真琳は女の子達に質問攻めに遭い、疲れきっていました。
< 9 / 363 >

この作品をシェア

pagetop