つめたい海のカナリアと魔物
ひとりぼっちのまだら
まだらはいっぴきでした。
あたたかな海で、
いっぴきで魚をとったり、
アザラシをとったりしてのんびり暮らしていました。
昔はお母さんや、
ほかのまだらもようの仲間と一緒だったのですが
いつのまにかはぐれて、
いっぴきになってしまったのでした。
まだらの家族はみんなで大きなクジラをつかまえて食べていましたが、
いっぴきになってしまったときにまだらは小さくて
クジラのつかまえかたがわかっていませんでした。