Liars' clovers
 いつになく真剣な表情だ。

「うん、いいよ」

 この時はエミルを連れ出すのが悪いことだとは思わなかった。

 『四つ葉のクローバー探し』という名の宝さがしをするような軽い気持ちでいた。

 それに彼女と外で遊べるということが単純に嬉しかったのだ。

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