また、キミの隣で…
「少しお話があるので来てくださいますか?」
「はい…」
おじさんはおばさんを支えながら先生に着いて行く。
お母さんも、
「私も行ってくるわ。
花蓮は…護くんのところにいて」
と言って行ってしまった。
ポツンと1人廊下に残される。
……とりあえず護の所に行こう。
「……護……」
そっと扉を開けて中に入る。
ピッピッと言う機械の音だけが部屋に響く。
「護……」
私は護の隣に立って、近くに置いてあったイスに座った。
「ごめんね、私のせいでごめんね…」
おばさんには謝るより、ありがとうを言えって言われたけど、やっぱごめんしか出てこない…。
「護、目を開けてよ…」
ギュッと眠っている護の手を握って、ベッドに顔をうずめた。