ごちゃ混ぜ万歳=え?詩集ですけど
夕夜の雨

視界には見覚えの無い車とナンバー

助手席にくくりつけられた

白い鎖




自由にしてしまえよ

羽根があっても飛べない奴はいるし

羽根が無くても飛べる奴はいるんだ




車輪が擦れて

甲高い音がした

居るはずの無い自分が

そこに転がっている




自由になりたかった

ただそこに自由は無かった

求める自由は存在しなかった




自分はここにいて


自分はあそこにいて



だからどこにもいなくって







< 79 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop