ごちゃ混ぜ万歳=え?詩集ですけど
天気系第三弾『雨』



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無数に落ちる涙が


いつまでも僕の背中を打つ


濡れた砂利道を


僕は止まることなく進んでゆく




溜まっていく

砂利の中に水溜り



両手でそっとすくって


黒雲に覆われた天に差し出した




ぴったりと閉めている筈の指の間からぽたぽたと水は滴って


いつか僕の手の平には



湿った感触だけが残っていた



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