ナツメ
だって、わたしはナツメが優しい人だと知っている。

昨夜だって一睡もできなかったくせに、わたしの部屋をでて行こうとはせずに朝までいてくれた
じゃないか。

一ヶ月かわいがってくれると約束したはず。

ならば、最後の日までそれを貫き通すのが飼い主の役目ってやつでしょう。

わたしの心はもう、あなたでいっぱい。
他のことなんて考えられない。

そうさせたのは紛れもなくあなたで、あなたもそう望んでいたはずだ。

思い通りになったのに、どうして今さら。
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