Message of REVENGE
外に出た時、

空には暗雲が立ち込めていて、

しんしんと雪のように

小雨が降っていた。


龍也は

悠稀が貸し出した

傘を差し、しばらく

最後の空を見るような目で

上を見上げた後、

歩みを進めた。


悠稀は、

その後ろを

ゆっくりとついていく。






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