うさぎさんが好きないちごみるく




「――ぁ。」



……倉庫の鍵、 閉めたっけ…?



職員室を一歩出たところで気づいたので、慌てて行き先を下駄箱から体育館倉庫へと変更する。



帰る前に気づいてよかったなぁ、
と思いながら、再び歩きだした。

























−体育館倉庫−





早く施錠して帰ろうと思った矢先、数人の男子生徒らしき声が近づいてきた。


「早くボール片付けて帰ろーぜ!」


―――早く帰りたい気持ちは同じなようだ―――



「――てか、倉庫閉まってるんじゃ…って、あれ?」


倉庫の鍵が空いてる事に気づいたらしい。


「ぁ、あのぉ…」


今 自分が居る事を言い出さないと言い出すタイミングを失うだろうと思い、男子生徒に声をかけた。




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