うさぎさんが好きないちごみるく




「ジャマするなんてひどいなー、くるみ」


彼は、彼女に悪びれる事なく言い訳をし始めた。


「邪魔?そういうのは同意の上になってから言ってよね!こんなに怯えさせて……

どー見ても、同意の上じゃないでしょ!!」


そんな彼に、彼女は怯むことなくお説教で対抗。












…一通りその攻防が終わり、彼女が僕の方を向いた。


「大丈夫?
ごめんね、悠哉がひどいことしたみたいで…

でも根は悪い奴じゃないから!
私がちゃんと言っとくから、今日は許してやって?」


ぼーっと2人のやりとりを傍観してた僕は、

未だに座ってる僕の目線に合わせてしゃがんで話してくれて優しいなー、とか

お互い名前で呼び合ってるから仲いいんだろうなー、とか

考えてたせいで、反応が遅れた。






「………ぇっ、あ、ハイっ!大丈夫です…」


しかも今さら彼女の存在にビックリして、人見知り発動。














――思えば、

僕と先輩の出会いって散々だったなー、、


なんて思う。




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