死にたがり
「じゃあ凛はどうなの」
凛だってあたしと同じような境遇に居る。
なら凛は、すくなからず【寂しい】思いをしてるんじゃないの?
凛はどうなの。
あたしより、自分自身に聞いてみればいいのに。
「友梨が寂しい思いしてるほうが嫌だけど」
「…」
「友梨さ、もっと人に言いたいこと言った方がいいよ」
「…あたしは別に、」
そこまで言って、唇を噛み締める。続きがどうも喉から上に上がってこない。
本当、嫌になる。なんであたしはこんな性格なんだろう?不思議だよ。だから消えればいいと思ったのに。
「友梨は溜め込み過ぎてる」
「…」
「吐き出せよ。そんな顔してた方が息苦しいんじゃないの」
いつのまにか、気が付けば凛はソファから立ち上がっていた。
フローリングの上、あたしに歩み寄る。突っ立ったままでいたあたしに、また凛が口を開いた。
「俺、なんの為にここにいるんだよ」