あやふや

 貴代もミーニヤの見つめる先を見つめた。

 嘘‥‥‥

 さっき佳祐が連れてきた女がまだそこにいる。

「さっさとどっかに消えてよ」

 大声で叫びクッションを投げつけたが。

 その女の体に当たることはなかった。

素通りしたクッション‥‥‥嘘

 呆然と見つめることしかできなかった。
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