本気の恋の始め方

彼は器用に私の制服のベストのボタンを外し、ブラウスのボタンを外し、スカートの中からシャツを引っ張り出すと前をはだけさせ、首筋からどんどん下へと唇を滑らせて。


スカートの中に手を入れ、立たせた私の太股の内側に、強く唇を押しつけて――



「ここ、こうされるの、好きでしょう?」



低い声でささやく。



「やめてっ……!」



押し殺した声は千野君を止められない。



たった一度寝ただけなのに。私がどうされると弱いのか、知り尽くしているのか、彼の唇は、舌は、なめらかに動き、刺激を与えていく。



なんで。

なんでなの、千野君。

どうしてこんなことをするの!?



< 143 / 446 >

この作品をシェア

pagetop