本気の恋の始め方
「その前にシャワー浴びた方がよさそうよ」
「そうします……」
彼はふらふらしながらバスルームへと向かい、ややしてシャワーの音が聞こえ始めた。
とりあえずパンと、ベーコンエッグとサラダでいいかな。
コーヒーメーカーをセットして、フライパンにベーコンと、卵を落とし
近所のお気に入りのパン屋さんでいつも買ってる食パンをトースターに放り込むと、タオルで頭をごしごししながら千野君が姿を現した。
「すぐ食べられ――」
顔を上げて、絶句。
千野君はなんと上半身ハダカだった。
「ち、千野君、なんで着てないの!?」
慌てて目をそらすと、彼は「だってシャワー浴びて熱いし」と平然とした態度。
信じられない!