本気の恋の始め方
本気の恋の続け方
新しい関係
「潤さん……起きて」
軽く肩を揺さぶられて、それからちゅっとまぶたにキスの音。
「ん……」
くすぐったくてうつ伏せに寝返りを打つと
「ふふ。可愛い」
後ろから多い被さる感触。
だめだよって頭の隅っこで思ったけど――
まだ頭の半分以上が眠りに落ちていて体が動けない……。
昨夜は遅かったし……
もっと寝たい……。
ぼんやりしていると、やがて私のパジャマの中に入ってきた大きな手のひらが素肌の上を滑る。
胸を確かめるように持ち上げる手と、いたずらな指先から逃げようと
「だめ……」
身をよじるけれど、
「潤さん、すべすべで気持ちいい……」
完全に組み敷かれた状態で逃げられない雰囲気。
そしてちゅ、ちゅっと、耳の後ろ、首筋に唇が押しつけられる。
これはもしかして……もしかする!?
「や、千野君、朝からだめっ……」