本気の恋の始め方

「海?」

「知り合いの別荘、友達が彼女連れて集まるんだ。一緒に行こ」

「え……!」



なんかそういうのって緊張するのだけど。



「みんないいやつだよ……潤さんのこと自慢したいから、行こうね……」



私の素肌に小さく音を立てて口づけながら、上半身裸になった千早はにっこりと笑う。



千早のお友達に紹介されるって、なんだかくすぐったい

っていうか、私でいいのかな……



私の頭に浮かんだそんな疑問や戸惑いは



「潤……」




千早の情熱に流されてしまって――



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