本気の恋の始め方

失礼かと思ったけど、思わずそう言わずにはいられないくらい、目の前の女性は顔のパーツがそっくりだったから。




「そうよ~うふふっ」



や、やっぱり!


身長は私より低くて、コロコロしてまあるい千早のお母さん。かわいい。


そういえば高校生くらいの千早もこんな感じだったっけ……。



「ごめんなさいね、着替えてたら時間がかかっちゃって!」



きゃぴっとした彼女は、私の手を取ると、ぐいぐいと中に引っ張っていく。



え、着替えてた?

どうして?

っていうか、ちっちゃいお母さんのどこにこんな力が!?

いやいや、それよりも千早は!?

私、千早に会いに来たんですけど!




< 389 / 446 >

この作品をシェア

pagetop