本気の恋の始め方
「潤さんがして」
色素の薄い瞳がきらきらと輝く。
「俺が欲しいなら、そうして……」
切なくかすれた声に、全身がぶるっと震えた。
千早……
千早……
全部、食べてしまいたいくらい、あなたが好きよ。
そんな気持ちを込めて、彼に口づける。
「潤さん、エロい……ああ……こんな顔、俺以外の誰にも見せられない……見せたくない……」
私の髪をすいて、頬を指で撫でる千早。
「千早……」
そして私たちは、彼が望むように、そして私が望む形で、じれったく、一つになった――。