本気の恋の始め方

「あ……ううん……大丈夫」



彼の黒い瞳に見つめられたら言葉が出なくなる。

首を振って、肩を並べて歩いた。



「――」



本当は、来てくれてありがとうって言いたかったのに。

押しの強いお母さんに言われて、仕方なく来たんだろうけど……だけど私は、すごく嬉しかったんだ。






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