Petit Bonheur ‐名も無き宝石店‐
グラウンドの裏へ行ってみると
担任の話し通り、たくさんの色とりどりの花の鉢があった。
私はこれからこの鉢を、校舎裏へと持って行き
校舎裏の花壇に植えなければいけない。
一輪車の取っ手をゆっくり腰の高さまで上げ
ゆっくり押して校舎裏へと向かう。
久々の運動で、額からは汗が流れ落ちた。
たったこれだけでこんなに汗が出てくるとは。
そしてなんとか重い一輪車を、校舎裏へと運んだ。
担任から頼まれたのは、花壇に花を全て植える事で、
私はこんなにも疲れているのに
頼まれごとはまだ半分も終わってない。