叶恋
それからみんなでカラオケに行った。
席は莉子の隣りで、反対はまだ話したことのない男子だった。
斉藤くんは、端で隣りは花田さんだった。
こうして見ると花田さんって美人だな…。
斉藤くんと並んでるだけで絵になるもんな。
私もこれくらい美人だったらな…。
「庄野さん?」
気がつくと隣りの男の子が話しかけて来ていた。
斎藤くんばっかで全然気がつかなかった…。
「あ、なんですか?」
「僕は、柏木翔っていうんだ。柏木って呼んでな。よろしく。」
爽やかなイケメンって感じで、斉藤くんに劣らないくらい顔は整っていた。
「あ、私は庄野梓です。こちらこそよろしくお願いします!」
「梓ちゃんね。入学式の時から可愛いと思ってたんだ。」
「そんな…」
異性から可愛いなんて今まで一回も言われたことがなくて
すごく戸惑ってしまった…。
恥ずかしい…。私今絶対顔真っ赤だ…