人が恋をする理由。
タイトル未編集
「起立、礼。」
「ありがとうございました」
やっと、今日の4限が終わった。
私は、当たり前のように、お弁当を持って、教室を後にする。
クラスメート達は、各々で友達と群がり、休み時間であることにはしゃいで机を合わせている。
背後からの気配だけで感じられるその風景と話し声は、歩を進める度、段々と遠ざかっていった。
友達は、いない。
別に、作りたかったわけでも、作りたくなかったわけでもない。
ただ、自然と振る舞っていたら、そうなっていただけだ。