いつもの日常
8日目「いつもの祭り」
「それにしてもケチだなぁ~ミキ姉は」

ふてくされ、頬を膨らませた様子のマイが言う。

「いゃいゃ、3000円も貰っておいて何を言ってるんだか」

そう小馬鹿にするように言うチサに対しマイは

「あんたは5000円も貰ってるでしょ~が、あたしのがお姉~さんなのに、何で妹より少ないんだよ」

怒り増し、眉間に皺が寄り始めるマイ。
そんなマイにチサは落ち着いた口調で言う。

「日頃のミキお姉ちゃんに対する思いやりの差だよ」

あっさりとそう一言。

「あたしとあんたで、何で差ができるっていうんだい?」

「それは、いつもお前がミキお姉ちゃんとユウとの2人の時間を、邪魔ばっかりしているからだよ」

うっ、と声を漏らし、納得したのかマイは急に静かになった。
そして

「まぁいいミキ姉のツケにすればいいだけの事だしね……」

と、誰にも聴こえない声で呟く。

うふふふふふと、静かにそして不気味に笑う。
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