いつもの日常
12日目「いつもの馬鹿さ加減」
「なぁ、ユウに聞きたいんだが」

扇のようにトランプを持ち、探す様にそれらを見ながらソーマが口を開く。

「何ですかソーマさん?」

ユウが聞き返し、隣のチサからカードを1枚抜き取り自分の手札に加える。

「ウラヒメとマイちゃんは何してんの?」


チサがソーマのカードを取り、そのカードともう1枚のカードを机の真ん中の乱雑に置かれたカードの山に置く。
どうやらババ抜きをやっているようだ。

「よく分からないです、チサちゃんは何か知ってる?」

「三者面談で何やら成績が低過ぎだとかどうとか……で、ミキお姉ちゃんに怒られてるみたい」

「どんな成績だったんだ?」

ソーマが笑いながらユウのカードを引き、もう1枚のカードと共に捨てる。

「ちょっと話してるので聴こえたのは、社会のテストで『東京県知事』って答えたみたい」

それを聞いてユウが苦笑する。

「何がおかしいんだ?」

ソーマは真面目な顔で疑問符を浮かべる。
直後2人は目を見開きソーマを凝視する。
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