いつもの日常
そんな2人の態度に気付いたのかソーマがおずおずと尋ねる。

「もしかして俺、変な事聞いたりしてる?」

そんな言葉を聞き、2人は一度顔を見合わせるとソーマに向き直り、ユウがゆっくりとした口調で説明に入る。

「ソーマさん東京は都なので県知事じゃなく都知事なんですよ」

「そう言われればそうだな」

ふむふむ、と顎に手を当て納得する仕草をとる。

「他にはどんなのがあったりした?」

ソーマはユウがチサからカードを取るのを目で追いがら言った。

「あとは国語の熟語だったかな?」

「国語かぁ~、マイちゃん苦手だもんね」

誰に言うでもなくユウがニコニコしながら付け足す。

「で、どんなのだった!?」

楽しみにしているのかソーマは少し興奮気味に言った。
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