そうだね。いないんだね。
知らないおじさんが

「今日はまだいくつかまわるから」

そう言った


君は一人じゃない

仲間が沢山
一緒にいくよ

そう思うことにした


でも
やっぱり

悲しかった



君は
どんな最後の時を

過ごしたのだろう

おばさんは

ずっと
傍にいてくれたのだろうか

きっと居たね

居てくれた

君は


この家が好きだった

どこにも
行きたくなかったのだから

だから

幸せだった

そう信じるよ

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