そうだね。いないんだね。
時々
上目使いで人を見る

まるで
一生懸命人の気持ちを
読み取ろうとするように

そう
君は
人の気持ちが良くわかった

大きな君を
こわがる人が居ると

君は
きちんとお座りして
何もしないことを知らせたね

どこでそんなことを学んだのだろう

どうしてそんなに
人のことを
気にかけてくれるのだろう

昼の間
たった一人で過ごすのに

その
まん丸の目で
通る人を見つめては

足を止めさせてしまうんだ

そして
君の身体に触れずにいられなくなる

おだやかで
やさしい君
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