そうだね。いないんだね。
ほんとのことを言えば
君を
うちの子にしたかった

でもね
君の家の人が
帰って来た時

どんなに
私の家で可愛がって
遊んでいても

君は
門まで走って行った

家族に会いたいと
走って行った

ここから出して
家に帰る

君は
そう言うように振り返る

こんなにたくさん
遊んだのに

ずっと撫でていたのに

やっぱり君は
家がいい

あの飼い主がいいんだと
そう訴える
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