ビターチョコレート
キケンなプリン
今日も新作ケーキが売ってないかな?
仕事を早く終えて職場を後にして【star&mint】に急ぐ
お店に行く途中に横切る、彼氏と女の子
彼氏の隣にいる子はきっと同じ会社の人だろう
しっかりと彼氏の腕を掴んで我が物顔で歩いている
…2人はとても幸せそう
最近お互い忙しくてまったく会えていなかったけど…元気そうだな
私は携帯を取り出し彼氏にメールを送りながら【star&mint】へ足を進めた
*+*+*
いつも通りの賑やかな店内
なんか安心しちゃうな…
「いらっしゃいませ」
『プリン34個とシュークリーム50個』
「はい、少々お待ち下さい」
お店に並んでいるケーキたち
ショーケースの中でまるで宝石のように輝いている
すっごく、綺麗…
「お嬢様、お待たせいたしました。…ご気分が優れないようですが」
『大丈夫です、ではまた』
他人に心配されてしまうような顔、してたのかな
大したことじゃないなんて考えていても顔には出てしまう
なんて考えている内にもう家の前で
…、明かりがついている。家の鍵も開いている
私はドアを勢い良く開けてリビングへ行ったら…やっぱりいた
「お帰り。遅かったね」
『…春』
ソファでくつろいでいた彼氏、春が私に近づき、キスをくれる
長い、ながいキス
『メール、見なかったの?』
「見たよ?だから会いに来たんだ。どういうつもり?俺は別れないよ」
荷物を取り上げられてソファに私を放り投げてまたキスされる
「ね、あまり俺を怒らせないでよ」
『別に、怒らせてるつもりは…』
「あの子は仕事仲間。勝手に懐いてきてるだけ。美咲が俺にヤキモチ焼いてくれてるのは嬉しくてゾクゾクするけど…なんで別れるなんて話になるんだろうね」
『…っ、でも嬉しそうだったじゃないっ!それに…最近あまり会えないんだし…そろそろ私たち…』
「俺を怒らせるな、と言ったばかりだよ美咲」
『…っ』
春は…自分が思った通りにならないと気が済まないワガママな男
でもそれは私の前でだけ。
他人にはとっても素敵で仕事が出来るし格好良い"理想の彼氏"なんて思われているみたい
―――分かってる
春がわざと女の子と一緒に楽しそうにしているのを私に見せ付けてるってこと
私が他の男性と話したりするとすぐに邪魔してくるのに
本当、ワガママ。こんな男のどこが理想なんだろう
「美咲?俺がこんな近くにいるのにどうして見てくれないの?」
『…あっ!』
「美咲…俺を愛して…」
Tシャツのボタンをひとつ外し、鎖骨に口づけられる
…キスマークが付いてしまった
目立つところに…たくさん
「美咲は俺だけ要れば良いよね…ねぇ、そうだって言ってよ」
『や、だ…っ』
「なんで?俺のすること美咲は嫌がるはず無いよね?だって美咲は俺を愛してるんだから」
『…春、』
「愛してる、愛してるよ…美咲…っ」
ワガママで自分勝手で甘えたで独占欲が異常なまでに強すぎる依存型
そんな春から告白されてもう3年になる
どんなに別れたくても別れさせてもらえなかった
「美咲ぃ…欲しい?」
『…春、待ってっ!』
「待てない」
せめてスイーツを冷蔵庫に、なんて言葉も
せめてシャワーくらい浴びさせてって言っても離してくれない
そんな春も、私は…好きなんだ
「ね、会えなかった分、いっぱい愛してあげる」
『春…、っん!』
「美咲…っ愛してる」
私たちは久しぶりの夜を共に過ごした
明日、寝不足にならないかだけを密かに心配しながら
仕事を早く終えて職場を後にして【star&mint】に急ぐ
お店に行く途中に横切る、彼氏と女の子
彼氏の隣にいる子はきっと同じ会社の人だろう
しっかりと彼氏の腕を掴んで我が物顔で歩いている
…2人はとても幸せそう
最近お互い忙しくてまったく会えていなかったけど…元気そうだな
私は携帯を取り出し彼氏にメールを送りながら【star&mint】へ足を進めた
*+*+*
いつも通りの賑やかな店内
なんか安心しちゃうな…
「いらっしゃいませ」
『プリン34個とシュークリーム50個』
「はい、少々お待ち下さい」
お店に並んでいるケーキたち
ショーケースの中でまるで宝石のように輝いている
すっごく、綺麗…
「お嬢様、お待たせいたしました。…ご気分が優れないようですが」
『大丈夫です、ではまた』
他人に心配されてしまうような顔、してたのかな
大したことじゃないなんて考えていても顔には出てしまう
なんて考えている内にもう家の前で
…、明かりがついている。家の鍵も開いている
私はドアを勢い良く開けてリビングへ行ったら…やっぱりいた
「お帰り。遅かったね」
『…春』
ソファでくつろいでいた彼氏、春が私に近づき、キスをくれる
長い、ながいキス
『メール、見なかったの?』
「見たよ?だから会いに来たんだ。どういうつもり?俺は別れないよ」
荷物を取り上げられてソファに私を放り投げてまたキスされる
「ね、あまり俺を怒らせないでよ」
『別に、怒らせてるつもりは…』
「あの子は仕事仲間。勝手に懐いてきてるだけ。美咲が俺にヤキモチ焼いてくれてるのは嬉しくてゾクゾクするけど…なんで別れるなんて話になるんだろうね」
『…っ、でも嬉しそうだったじゃないっ!それに…最近あまり会えないんだし…そろそろ私たち…』
「俺を怒らせるな、と言ったばかりだよ美咲」
『…っ』
春は…自分が思った通りにならないと気が済まないワガママな男
でもそれは私の前でだけ。
他人にはとっても素敵で仕事が出来るし格好良い"理想の彼氏"なんて思われているみたい
―――分かってる
春がわざと女の子と一緒に楽しそうにしているのを私に見せ付けてるってこと
私が他の男性と話したりするとすぐに邪魔してくるのに
本当、ワガママ。こんな男のどこが理想なんだろう
「美咲?俺がこんな近くにいるのにどうして見てくれないの?」
『…あっ!』
「美咲…俺を愛して…」
Tシャツのボタンをひとつ外し、鎖骨に口づけられる
…キスマークが付いてしまった
目立つところに…たくさん
「美咲は俺だけ要れば良いよね…ねぇ、そうだって言ってよ」
『や、だ…っ』
「なんで?俺のすること美咲は嫌がるはず無いよね?だって美咲は俺を愛してるんだから」
『…春、』
「愛してる、愛してるよ…美咲…っ」
ワガママで自分勝手で甘えたで独占欲が異常なまでに強すぎる依存型
そんな春から告白されてもう3年になる
どんなに別れたくても別れさせてもらえなかった
「美咲ぃ…欲しい?」
『…春、待ってっ!』
「待てない」
せめてスイーツを冷蔵庫に、なんて言葉も
せめてシャワーくらい浴びさせてって言っても離してくれない
そんな春も、私は…好きなんだ
「ね、会えなかった分、いっぱい愛してあげる」
『春…、っん!』
「美咲…っ愛してる」
私たちは久しぶりの夜を共に過ごした
明日、寝不足にならないかだけを密かに心配しながら