天使のなみだ
さよなら…①
2012年12月24日
クリスマスイブの夜
私わ待ち合わせの場所に
向かう途中
なにものかにナイフで
さされた。
わたしをさした男は、
車で逃げて行った。
意識がもうろうとする
雪は、なにもなかったかのように
ふりつづける。
「月(らいと)へのプレゼント…
渡せなかったな……
………
月…
ごめんね…」
わたしは、
雪がふりつづける中
しずかに
ねむりについた…
そのとき目から
ひとつぶのなみだ
がこぼれる。