ヒ・ミ・ツ−居酒屋−
時間が経つにつれて、酔いが回ってきたことに気付いた。


これ以上飲むとヤバいかもしれない・・。



「先輩ー!」


私より先に酔ってる人が隣にやってきた。


「夕理・・・大丈夫?」



「だいじょーぶ」


ってまったく大丈夫ではないだろうという答え。
顔が赤くなっていて、足元がふらついている。


「俺、先輩のこと大好き!」


「飲み過ぎ・・ほらお水」


とコップを渡すと、それを受け取りゴクゴクと飲み始めた。


「・・・こぼれてるから拭いて?」


上手く飲めてなかったのか、口元、顎や服に水滴がついてる。カバンからハンカチを取り出し渡すと、


「先輩、拭いて?」



甘ったるい声でお願いしてきた。
辞めてください・・甘えられるの弱いんです。
夕理限定だけど。


「もう・・酔うと甘えちゃうの?」


「先輩、俺の話聞いてくれない?」


話しが噛み合ってない。とりあえず濡れたところを拭きながら


「話って?」


と聞いてみた。夕理は壁に寄り掛かり、


「彼女と別れた」


と衝撃的な言葉を口にしたのだ。
はい?彼女と?耳が悪くなったんだろうか。



「夕理・・・・どういう・・・えっ?嘘?寝ちゃった?」


ふと夕理を見てみると、目を閉じて気持ち良さそうにおやすみなさい状態。



「こんなのってあり!?」


私は残りのビールを飲み干しため息をついた。


−END?−
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