好きだ、ばか





純平の「日曜、暇ならどっか行く?」の一言で舞い上がって


純平と他のコが親しく楽しそうに話してるのを見るとヘコんで


純平に送ったメールを、不安で何度も見返した


いつもより少し長いメールが、それだけで嬉しかった


さっきまで一緒にいたのに、もう会いたい。




「純平…」

「ん?」

「やっぱ何でもない」

思ってることが上手く伝えられなかったりするときはモヤモヤする



きっと恋する乙女って喜怒哀楽の渦の中をずっとぐるぐるまわってると思う



…でも、向こうの相手はあたしが抱えてる

いっぱいの気持ちに全然気づいてないみたいで

何だかやるせない




< 31 / 49 >

この作品をシェア

pagetop