好きだ、ばか

「やっぱ お前はいいヤツだよな?早く彼氏作りゃいいのに。絶対すぐにできるだろうな!」

急に言われた不意討ち


<早く彼氏作ればいい>って思いっきりただの友達じゃん…


「あははは、そうだねっ」



本当…そうだよ。


純平なんて好きじゃなくなればいいのにね


でも、だって



しょうがないじゃん。

好きなんだから…




純平が好きなのに

そんなことできるわけないじゃんよ…?


「好きなヤツできたら相談のるからな?」


あぁ…ヤバイ

「あ、うん。ごめん ちょっと」

あたしは、そのままその場を立ち去る


速足で歩いていたけど

純平から見えなくなる距離まできて


猛ダッシュ


走って走って走る







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