話し屋 (短編集)
弾き終えて一息つくと悠矢先輩は口を開いた。



「この曲好きなの??」



「はい!!よく聞こえてくる曲の中で1番!!」



「そっかそれは嬉しいな。」



「へっ??」



「これ、俺が始めて作った曲なんだ。」



と嬉しそうに言う。



「ええええー!!!!!!すごい!!作曲できるんだ!!すごい!!」



「そんな事ないよ。でも、ありがとう。」



「何で、題名がないんですか??」



「だるまだよ。」



「はっ??」



「ほらっ、願い事が叶ったらだるまに目を書くだろう。それと同じ。願い事が叶ったらこの曲の題名をつけるつもりなんだ。」
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