話し屋 (短編集)
私は、死んでもなお雑木林に向かう。



そしてニッコリと微笑む月島さんにまた崖から突き落とされ、死んでもなお殺される。


毎日が同じ事の繰り返し。


私は私が死んだあの日から前に進む事ができない。


きっと私の魂が本当に消えるまで私は殺され続ける。


でも、彼女は私の魂を消させてくれないかもしれない。


犯した罪は、一生私に付きまとい消える事がないだろう。




でも、これが私のせめてもの償いかもしれない・・・・。



あの日を終わらす事を許されないのが私の、罪名なのだ。



            終わらないあの日  end

                                    
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