あいかたっ!!!
「あの、なんかかっこいい感じで
終わろうとしてたみたいだけどもね、
かっこよさ微塵もないよ!?
横文字使えるからっていい気になるんじゃないよっ!?」

横文字ってほどの横文字でもない。

やっぱり設定通りのおバカさんらしい。

なんだかホッとした。

「余計なお世話だ!!」

「さて、時間も時間だし、そろそろ帰るわよ。」

するとヤツは教室から出て行こうとする
私の足にしがみついた。

…重い。

「お願いします黒崎那央さぶぁぁぁあ、
おはなしだけでもぉぉお!!」

号泣していた。

「はぁ、全く。分かったわ、
早くカバン持って。駅前のファミレス行くわよ。」

「へ??まじで??」

「その代わり白神くんの奢りよ??」

「え、あの、バイトの給料日前…「聞かなくていいの??」
…喜んで奢らしてもらいます…」

「じゃあ、行くわよっ♪」

「めっちゃるんるんじゃん!!」

こんなやり取りをしながら、
学校を出て駅前へと向かった。
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