あいかたっ!!!
「白神くん!?」

走ったのだろう、顔を赤くした白神くんだった。
しかし息はほとんど切れていない。
さすが元陸上部。

「ったく、探したぜー」

そう言いながらパタパタと顔を仰ぐその手には
進路希望調査の用紙が握られていた。

「私も探してたの。
それ、早く出して。」

「あー、わりぃわりぃ」

そう言うと、手に握っていた紙切れを手渡した。

「あ、そうそう、俺さ、
黒崎に聞きたいことあったんだよね」

なんだろ、そんなに交流もないのに。

「何??」

「あのさ、黒崎って



お笑い
好きなの??





……え??
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