SoUnD~僕らの世界~
きっと、直登と紗奈は結婚するんだろうな。
いや、是非してほしい。
直登みたいなやつを他の女の人にあげたら、とんでもないことになりそうだ。
やっぱり、お似合いなのは紗奈だろうし。
『じゃぁ、俺らこの後デートなんで!』
「あぁ、そうかい。」
『なんだよ、ジジくせぇな。雅も、いい恋愛しろよ!』
「お前らより幸せになれそうな人捜すっての。」
『紗奈より良い女はいないって!あ、じゃぁな!』
ったく、それはお前だけだっつの。
俺は・・・今だって未那が一番だっつの。
部屋に上がって、私服に着替えた。
とりあえず、これからどうしようか。
リビングに行くと、そこはもう大惨事。
「か、母さん!?」
「あ、雅!ちょっとこれ買って来てくれる?」
「は?」
「合格祝いよ!今日はご馳走!」
母さんがくれたメモ用紙には、どうやら今日のその『ご馳走』のための材料らしきものがたくさん書かれていた。
「で、何で俺が買ってくるわけか!?」
「変な日本語使わないで、早く行ってきて!」
「一輝は!?」
「雪ちゃんの所に行くって出て行ったわよ!早く!」