SoUnD~僕らの世界~
一輝・・・帰ってきたら羽交い絞め決定!
俺は仕方なくそのメモを持って買い物へ。
今日のメインが、お遣いって・・・。
人遣いが荒いんだよな、母さん。
スーパーで野菜から肉から魚から、全部を買って、次にクラッカーを買いに百円ショップへ。
これ、俺に買わせていいのか・・・。
とりあえず、いるものは全部買えた。
両手に大荷物。
「はぁ・・・」
ため息をもらしながら、家へと向かう。
「あ、君!」
そのとき、おそらく、俺を呼びとめる声が聞こえた。
それに振りかえると、そこには、いないはずの人物が。
「え、あ、智さん?」
「そうそう!未那の元彼!」
なんでこの人がここにいるんだ。
智さんも海外に行ったはずだろ。
「久しぶりだね。背も伸びた、よな。」
「あぁ、一年の時より五センチくらいは。」
「もっと大人っぽくなった、って俺が言うようなことじゃないかもな。」
「あはは・・・」
苦笑いしながら、何とか答えていた俺。
「ちょっと、話できるか?時間があれば。」