SoUnD~僕らの世界~
俺を抱きしめる未那の腕の力が、少し強くなった。
もう、離さない。
誰にも、未那を渡したくない・・・。
「・・・未那」
「・・・ん?」
「改めて、俺の、彼女になってください。」
「・・・・・・」
「・・・おい?」
未那からの返事がなくて、少しだけ未那を俺から離した。
顔を覗き込もうとしたら、背けられた。
「えっ、どした?」
もう一度、覗き込もうとしたら、またプイッとそっぽを向かれた。
何がなんだか分からず、どうしたらいいのか迷っていると「まさ」という小さな声が聞こえた。
それはもちろん、未那なわけで。
「未那?」
「・・・私、おばさんだよ・・・?」
「・・・はい?」
「四つも違うんだよ?雅はまだ若いから・・・これから可愛い子とか、たくさん見つかると思うよ?」
またまた、何を言うのかと思えば、そんなこと・・・。