SoUnD~僕らの世界~
未那のおでこをコツンッと小突きながら、意地悪っぽく言ってみた。
そして、未那は俺が予想していた反応をしてくれる。
「な、なっ、決定って無理やりなの!?」
「じゃぁ逆に嫌なわけか?」
「そうじゃないけどっ」
「なら、決定。」
言うなら、確かに無理やりなのかもしれない。
でも、未那はいろいろと考え過ぎなんだ。
「・・・でも・・・」
まだ納得がいかない、といった感じの未那の頭に手をのせた。
「今、お互いのことを好きでいるなら、それが一番幸せなことだろ?」
「・・・本当にいいの?」
「俺は、未那がいい。」
「おばさんだよ?」
「たかが四つの違いだろ?そんなこと、気にしてねぇよ。」
未那の頭をポンポンと叩きながら、また今にも泣きそうな目を見つめる。
「決定する?」
これが最後の、チャンスだって思ってほしいな。
「っ・・・けってい、するっ」
未那の頬を、小さな涙が流れ始める。
俺はその涙を指で拭い「よかった」と言いながら、そっと抱きしめた。
遠回りして、やっと繋がった想い。
ホンットに長かったな・・・。
「未那」
「ん?」
「生まれて初めて言うけど・・・すげー愛してる。」
その後、未那がギュッと俺を抱きしめながら「すげー愛してる」と俺の言い方を真似した。
俺、幸せすぎて死にそうです・・・。