SoUnD~僕らの世界~
「・・・はい。」
としか言えず、今度は俺が黙り込んでしまった。
俺の中で理性と戦うという、最大の難関を迎えていたから・・・。
これ以上何か言われると、相当危ないです。
それなのに、このお嬢さんは・・・もう知らねぇからな。
「・・・雅?」
「・・・・・・」
「寝ちゃった?」
「・・・いや?」
「雅の心臓がドクドクしてるのがわかる。」
「っあのな、そりゃ生きてますから。」
そう言うと、未那が俺の手を握り、そっと未那の胸に当てた。
「はぃっ!?」
「私もね・・・ドキドキしてる。」
「未那っ、あのさ、寝るときキャラが変わるタイプ?」
「さぁ?でも、恥ずかしいし緊張してるのもわかる・・・。」
確かに未那の心臓も、俺と同じくらいの速さで鼓動を打っているのがわかった。
でも、もう俺・・・制御できる自信がない。
「未那・・・完璧に誘ってるよな?」
「・・・・・・」
「未那?」
「・・・そうかも。」
だから!そういうこと言わないでくれ!!